ブログ記事 2019年1月11日
第17支部 紫陽会の歌集「陽光」の発刊
☆発刊日 平成30年10月
☆発刊者 紫陽会「短歌の会」
☆歌集「陽光」の紹介
紫陽会の「短歌の会」として第二集となる歌集「陽光」を発刊しました。
第一歌集の発刊から4年も経ちましたが、その間には会員の逝去や退会などもあり、現在は6人の会員で地道な活動を続けています。
この短歌の会は、平成20年8月に発足して以来、平成30年8月で10年の節目を迎えましたが、毎月の紫陽会歌壇と八・シニア連の文芸特集号への寄稿や紫陽会の会誌「紫陽」への掲載などで、精力的に活動を続けています。
この歌集には、6名の会員と長逝された会員の自選歌が、それぞれ5首~10首が掲載されていますが、冒頭掲載の歌をご紹介します。
(取材:広報部)
余 韻 多々井 克 昌
モノレールに渡る多摩川三月の
陽射しひろがり水面波立つ
年 輪 柳 田 節 子
午後三時りんご紅茶の香り満つ
友の故郷の味はほっこり
つれづれに 佐々木 智 子
伊達巻が上手に焼ければ来る年は
良き年なりと一人うなずく
四季折々に 赤 利 昌 映
梅雨ぐもる庭の青葉をてんてんと
種を撒くごと飛ぶ黄揚羽蝶
寂しさを越えて 浅 田 奈 美
春雨にけむるとも無き夕さりの
軒の玉雫竹の葉を打つ
追 憶 五味渕 弘 平
雷鳴に啼きゐし蝉の声途絶え
われも恐れて避難を急ぐ
鎮魂の鐘 故・野 崎 和 子
母の日や形見の帯のつづれ織
裏地は孫の蝶々の絵柄